日経平均は300円高と大幅続伸し高値引け、米ハイテク株上昇に円安で半導体関連株など堅調=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前日比300円47銭高の3万1101円60銭と大幅続伸し、高値引けとなった。朝方は、25日の米国株式市場でハイテク株中心に上昇した流れを受け、半導体関連株などに買いが先行した。一時1ドル=140円台前半への円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前引けにかけて上げ幅拡大の流れとなった。引き続き海外投資家の買いが観測された。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の108円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が56円強、TDK<6762.T>が15円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、陸運、精密、電機など18業種が値上がりし、鉱業、石油石炭製品、電気・ガスなど15業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は5億7402万株、売買代金は1兆7074億円。騰落銘柄数は値上がり774銘柄、値下がり955銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「米ハイテク株高効果に円安も支援した。日経平均3万1000円近辺では利益確定売りが出やすいが、それをこなしつつトレンドは上を目指している。相変わらず外国人買いは強く、前場の米系マネー流入に続き、後場は欧州勢の買いが期待できそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株が堅調。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株や、スクリン<7735.T>、ソニーG<6758.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株や、任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株も高い。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も引き締まった。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株も値を下げ、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、中山鋼<5408.T>などのなどの鉄鋼株も売られた。

 個別では、エンプラス<6961.T>がストップ高となり、芝浦<6590.T>、東エレデバ<2760.T>などが値上がり率上位。半面、ブレインP<3655.T>、タカショー<7590.T>、DmMiX<7354.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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