【上海IPO】太陽光発電ユニットメーカーの阿特斯陽光電力集団が31日に公募開始、5億4106万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/31 9:25

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、阿特斯陽光電力集団(688472/上海)が5月31日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5億4106万株を発行予定で、公募価格は11.1元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2009年の設立で、20年に株式会社化した。世界的な太陽光発電ユニットメーカーの1つで、シリコンの太陽光発電ユニットの研究開発、製造、販売を主業務としており、先進的な技術による高品質かつ高コストパフォーマンスな製品を顧客に提供する。また、太陽光発電システム、大型エネルギー貯留システム、発電所プロジェクトの設計・設備調達などのソリューションプランの提供も手掛けており、21年末までは発電所の開発・運営業務も行っていた。売上の80%以上は太陽光発電ユニットの製造だ。

 世界の太陽光発電ユニット市場シェアは出荷量ベースで20年が8.06%、21年が7.66%、22年が7.91%と8%前後を保っており、トップ5に入っている。太陽光発電分野の各種先進技術を網羅し、さらに研究開発に力を注いでいること、海外に16カ所の販売会社を設立し、日本やインド、オーストラリア、米国、ブラジル、欧州など世界各地に向けて販売を行っていること、業界内における高い知名度などを強みとする一方で、さらなる発展に向けた生産能力が不足しており拡充が急務であること、単結晶ユニット、大型寸法ユニットの販売比率が業界トップクラスの企業に比べて低いこと、原材料の自社製造体制を構築できていないことなどがボトルネックとなっている。

 22年12月期の売上高は475億3608万元(前期比69.71%増)、純利益は21億4965万元(同50.64倍)。23年1〜3月期の売上高は118億3069万元(前年同期比53.43%増)、純利益は9億1871万元(同13.33倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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