<相場の読み筋>6月1日

2023/6/1 7:45

 5月31日の米国株式は、NYダウが前日比134.51ドル安の3万2908.27ドルと続落、ナスダック総合指数が同82.141ポイント安の1万2935.285ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が21億7292万株、ナスダック市場が55億2724万株だった。5月31日の夜に予定されている米下院での米債務上限の引き上げ法案の採決を前に、野党・共和党の一部強硬派による反対行動が警戒された。ジェファーソンFRB(米連邦準備制度理事会)理事は講演で「次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で金利引き上げを行わなかったとしても、政策金利のピークに達したと解釈すべきではない」としたことから、引き締め策の継続が意識された。NYダウ採用銘柄では、スリーエム(3M)やホーム・デポ、トラベラーズなどが値下がり率の上位に入っている。

 6月1日の東京株式は、続落後も弱含む展開か。日経平均株価はきのう5月31日に5日ぶりに反落した動きや、現地5月31日の欧米株式が下げたこともあり、売り優勢スタートが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の前半(5月31日は139円74-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=148円台の後半(同149円14-18銭)と、円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなりそう。ただ、上昇ピッチが早かっただけに、買い遅れた投資家の参入や押し目を拾う動きなどで、下げ渋る場面も想定される。5月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、京セラ<6971.T>などが、5月31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5月31日の大阪取引所清算値比70円安の3万780円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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