日経平均は88円高と反発、上げ幅縮小も総じて堅調推移=6月1日前場

 6月1日前場の日経平均株価は、前日比88円55銭高の3万976円43銭と反発して前場の取引を終えた。午前10時27分には、同297円17銭高の3万1185円05銭を付ける場面がみられた。朝方は、きのう大幅反落した弱い動きが継続したことに加え、外国為替相場が、円高方向に振れていたことから、売りが先行。株価指数先物に断続的な買いが入ったことからプラスに転じて、上げ幅を拡大。その後、米下院で米債務上限の引き上げ法案が可決されたことをきっかけに、出尽くし的な売りが優勢となる場面もみられたが、総じて堅調に推移した。東証プライムの出来高は6億9193万株、売買代金は1兆8104億円。騰落銘柄数は値上がり907銘柄、値下がり834銘柄、変わらず94銘柄だった。

 市場では「不安定な値動きとなったが、大きく下押す場面もみられず、出遅れていた投資家による買いや押し目を拾う動きが支えとなったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、24業種が上昇、9業種が下落。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、キリンHD<2503.T>、JT<2914.T>などの食料品株もしっかり。一方で、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落している。

 個別では、菱洋エレク<8068.T>、ブレインP<3655.T>、日本CMK<6958.T>、テクノスJ<3666.T>、ピックルスH<2935.T>などが上昇。半面、DmMiX<7354.T>、日リーテック<1938.T>、ビーウィズ<9216.T>、大平金<5541.T>、ウイルプラス<3538.T>などが下げている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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