【上海IPO】ディスプレイ用半導体設計の上海新相微電子、初値は公開価格を69.95%上回る19元

サーチナ

中国株

2023/6/2 9:19

 ディスプレイ用半導体の設計を手掛ける、上海新相微電子(688593/上海)が6月1日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格11.18元に対し、初値は69.95%高い19.00元だった。終値は同88.46%高の21.07元だった。

 同社は2005年設立で、21年に株式会社化した。ディスプレイ用半導体チップの研究開発、設計、販売を行うファブレス企業で、主にウェアラブルデバイスやスマートフォン向けの統合型ディスプレイチップ、タブレット型パソコンやテレビ、商業用ディスプレイなど向けの分離型ディスプレイ駆動チップ、ディスプレイ電源管理チップを手掛ける。21年におけるディスプレイ駆動チップの世界市場シェアは1.2%、スマートフォン向けTFT−LCD駆動チップ出荷量の世界市場シェアは1.5%。TFT−LCDスマートウェアラブルデバイス用駆動チップの世界市場シェアは24.8%となっている。

 22年12月期の売上高は4億2700万元(前期比5.47%減)、純利益は1億827万元(同29.09%減)。23年1〜3月期の売上高は9743万元(前年同期比2.21%増)、純利益は1994万元(同30.92%減)。

 新規上場に伴い調達予定の15億1902万元(約298億円)は、約32%の4億9291万元を安徽省合肥市でのAMOLED駆動チップ研究開発・産業化プロジェクトに、約17%の2億5960万元を合肥市でのディスプレイ駆動チップテスト・生産拠点建設プロジェクトに、約24%の3億6651万元を先進ディスプレイチップ研究開発センター建設プロジェクトに、約26%の4億元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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