【深センIPO】機能性材料製品メーカーの広州新莱福新材料、初値は公開価格を10.11%上回る43.01元

サーチナ

中国株

2023/6/7 9:09

 機能性材料製品メーカーの広州新莱福新材料(301323/深セン)が6月6日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格39.06元に対し、初値は10.11%高い43.01元だった。終値は同38.22%高の53.99元だった。

 同社は1998年設立の民営企業で、2020年株式会社化した。吸着機能材料、電子セラミック材料、高エネルギー放射線無鉛防護材料、高比重合金など機能性材料分野の関連製品の研究開発、製造、販売を主業務とする。吸着機能材料は広告、インテリア、オフィス、教育などの分野で利用されている。電子セラミック材料はさまざまな素材による幅広い製品ラインナップを持ち、サムスン電子、ファーウェイ、レノボ、ASUSなどの製品に用いられている。高エネルギー放射線無鉛防護材料は医療、保安検査、原子力、軍需工業などで利用されている。

 22年12月期の売上高は7億1487万元(前期比8.66%減)、純利益は1億2785万元(同4.11%減)。23年1〜3月期の売上高は1億6429万元(前年同期比11.30%減)、純利益は2880万元(同18.26%減)。

 新規上場に伴い調達予定の8億3000万元(約162億円)は、約36%の3億元を複合機能性材料生産拠点建設プロジェクトに、約16%の1億3000万元を新型ネオジム磁石材料生産ライン建設プロジェクトに、約30%の2億5000万元をセンシティブレジスター生産能力拡充プロジェクトに、約18%の1億5000万元を研究開発センターアップグレードプロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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