日経平均は42円安と続落、騰落銘柄数は880前後で拮抗=8日前場

 8日前場の日経平均株価は、前日比42円51銭安の3万1871円23銭と続落して前場の取引を終えた。午前10時49分には、同65円22銭安の3万1848円52銭を付ける場面もみられた。朝方から、きのう7日に大幅反落した動きが継続し、売りが先行。利益確定売りが優勢で上値の重い展開だった。ただ、今回の上昇の流れに乗り遅れた投資家の買いや、押し目を拾う動きなどもみられ、一時プラス転換する場面もあるなど、方向感に欠ける動きだった。東証プライムの出来高は5億9619万株、売買代金は1兆6519億円。騰落銘柄数は値上がり880銘柄、値下がり877銘柄、変わらず77銘柄だった。

 市場では「あす9日の6月限株価指数先物・オプションに絡んだ売買が中心になっているようだ。踏み上げで上昇してきていただけに、SQ通過後は上値が重くなることも想定される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、14業種が下落、19業種が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、東レ<3402.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も弱い。一方、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株が上昇している。

 個別では、ファーマF<2929.T>、HEROZ<4382.T>、ラウンドワン<4680.T>、シチズン時計<7762.T>、カプコン<9697.T>などが下落。半面、エーザイ<4523.T>、ベネフィット<3934.T>、サニックス<4651.T>、サーバーW<4434.T>、OKI<6703.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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