【上海IPO】ミサイル固体燃料エンジン関連製品の江西科軍工業集団が12日に公募開始、3667万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/6/12 9:42

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、江西科軍工業集団(688543/上海)が6月12日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3667万株を発行予定で、公募価格は43.67元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2007年設立で、16年に株式会社化した。ミサイル(ロケット弾)固体燃料エンジン動力・制御製品および、弾薬装備の研究開発、製造、販売を主業務とする。製品の大部分は軍用品で、少量ながら防雹・増雨弾などの民間用製品の製造も行っている。22年12月期の売上高は弾薬装備が62.11%、ミサイル(ロケット弾)固体燃料エンジン動力・制御製品が36.58%となっている。

 競争力の高い地方軍需工業企業の1つとして、中国の国防事業に大きな貢献をしてきた。22年末時点で、国家重点プロジェクト7項目を含む40項目以上の製品の研究製造任務を請け負っており、その80%以上は現役の主力装備に用いる主用弾薬またはその重要部品である。技術力の高さ、充実した量産製品のラインナップ、中国国内の大手軍備メーカーと長期的に安定した関係を築いていることなどを強みとする一方で、中央軍需工業企業に比べると全体的な経営規模が小さく、生産能力や製品ラインナップ、応用分野の拡大、研究開発チームの強化が急務となっている。

 22年12月期の売上高は8億3722万元(前期比24.50%増)、純利益は1億1307万元(同48.23%増)。23年1〜3月期の売上高は1億4558万元(前年同期比2.35倍)、純利益は1120万元(前年銅器は778万元の赤字)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ