<米国株情報>UPS、労組との新労働協約交渉が決裂―34万人超の大規模ストの可能性

株式

2023/7/6 8:57

 物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス<UPS>の労組(チームスターズ)は5日朝、現行の労働協約に代わり、賃金や年金、超過勤務手当など向こう5年間の新しい労働条件を決める労使交渉について、会社側が最終案を提示したが、労組側がこれを不十分として全会一致で拒否、交渉が決裂したことを明らかにした。

 ただ、会社側は協議を継続したい考えで、労組側に交渉の席に戻るよう要請している。しかし、現行の労使協約が期限切れとなる7月中に合意しなければ、同社労組は34万人超の大規模ストを実施する見通し。チームスターズは新たな労働協約が締結されない場合、組合員は7月31日以降は労働に従事しない方針で、6月に組合員の97%がストライキの実施を承認している。

 UPS労組は全米トラック運転手組合(チームスターズ)の梱包部門を単独で構成し、組合員数は34万人超に達する。労組は交渉戦術としてスト権の行使を決定しているが、過去2回の労使協議の期間中、ストは行われておらず、最近のストは97年にまで遡る。

 これを受け、UPSの株価は5日、寄り付き後、一時、前日終値比約2%下落した。米東部時間午前11時18分時点で、4日終値比1.76%安の180.54ドルとなっている。6月26日から7月3日まで6営業日続伸、過去1カ月間で8.35%高と、直近では株価は急騰。年初来では4.45%高となっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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