明日の日本株の読み筋=落ち着きどころ探る、米国債格下げの影響見極めへ

国内市況

株式

2023/8/2 16:30

 あす3日の東京株式市場は、落ち着きどころを探る展開か。2日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、3万2707円(前日比768円安)と今年最大の下げ幅を記録した。大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが現地1日に米外貨建て長期国債の格付けを引き下げたことを受け、リスク回避の売りが優勢だった。時間外取引での米株価指数先物安やアジア株安も重しとなり、国内長期金利の上昇なども警戒され、下げ幅は一時840円を超えた。

 今回の米国債格下げについては、フィッチ以外の格付け会社の米国債格下げも警戒され、大きな混乱を招く可能性が指摘される。一方で、金融市場に与える直接的なインパクトはほとんどないとの見方もあり、とりあえず影響を見極める必要があろう。仮に不安心理が短期で収まれば、リバウンド狙いの動きにつながるとみられるが、動揺が続くようなら、調整が継続することにもなる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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