<相場の読み筋>8月7日

2023/8/7 7:45

 前週末4日の米国株式は、NYダウが前日比150.27ドル安の3万5065.62ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同50.477ポイント安の1万3909.238ポイントと4日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億8957万株、ナスダック市場が50億2911万株だった。米7月雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比18万7000人増となり、市場予想平均の同20万人増に届かなかった。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ継続に対する過度な警戒感が後退し、NYダウは上昇する場面がみられた。ただ、買い一巡後は、週末要因や戻り待ちの売りに押される格好となり、下げに転じた。3日の通常取引終了後、4-6月の決算を発表したアップルの下落も重し。NYダウ採用銘柄では、アップルのほかキャタピラー、スリーエム(3M)などが、値下がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は、弱含みの展開か。前週末4日の日経平均株価は3日ぶりに反発したが、現地4日の米国株式が下落した動きを受け、売り優勢のスタートとなりそう。不安定な値動きが続くなか、心理的なフシ目の3万2000円が意識される展開が想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の後半(前週末4日は142円63-65銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の前半(同156円14-18銭)と小動き。対ドルで円高方向にあることから、輸出関連銘柄には重しとなる場面もありそう。前週末4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、同4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同4日の大阪取引所清算値比170円安の3万1980円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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