日経平均は62円高、米地銀の格下げ重しで売り先行も上げ転換

 23日午前10時時点の日経平均株価は前日比62円69銭高の3万1919円40銭。朝方は、売りが先行した。格付け大手のS&Pグローバル・レーティングスが米地方銀行5行の格付けを引き下げ、22日のNYダウが下落し、重しとなった。日経平均は3万1717円91銭(前日比138円80銭安)と安く寄り付いた。ただ、売りは続かず、その後は時間外取引での米株価指数先物高を支えに先物買いを交えて上げに転じ、足元ではしっかりとなっている。

 業種別では、関西電力<9503.T>、東北電力<9506.T>、中部電力<9502.T>などの電気・ガス株が堅調。JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>、京王<9008.T>などの陸運株も高い。レンゴー<3941.T>、大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ・紙や、日本製鉄<5401.T>、合同鉄<5410.T>、大和工<5444.T>などの鉄鋼株も値を上げた。三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も引き締まった。大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も物色された。

 半面、伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえず、三菱UFJ<8306.T>、コンコルディ<7186.T>、しずおかFG<5831.T>などの銀行株も安い。

 個別では、タツモ<6266.T>、ノーリツ鋼<7744.T>、エンビプロH<5698.T>などが値上がり率上位。半面、芝浦<6590.T>、ネクステージ<3186.T>、安永<7271.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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