アイシン、アイシン高丘が植物由来のバイオ成型炭へ燃料置換する取り組みを本格化

株式

2023/8/29 16:17

 アイシン<7259.T>グループのアイシン高丘は28日、2050年カーボンニュートラルへの挑戦に向け、鋳鉄部品の溶解工程でキュポラ燃料に使用している石炭由来のコークスを、植物由来のバイオ成型炭へ燃料置換する取り組みを本格化し、二酸化炭素排出量の削減を目指すと発表した。

 今回の実証では、冷間強度や発熱量、熱間反応性などの特性や製造条件をはじめとする技術データを蓄積し、キュポラ用途に適したバイオ成型炭の実用化を目指す。バイオ成型炭の開発は、コークスを使用するキュポラ溶解の課題である二酸化炭素排出量削減のほか、廃棄物として捨てられているヤシ殻を有効活用することによって廃棄物の発生量を減らすことができ、環境対策効果が期待できるという。現在、置換率50%の実証評価は完了しており、25年度中の量産開始を予定。今後、連続操業を繰り返しながら、さらなる置換率の向上を目指すとしている。

 29日終値は、前日比9円安の4687円。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ