日経平均が183円高、手がかり材料に乏しいがしっかりした値動き続く=31日前場

 31日前場の日経平均株価は、前日比183円77銭高の3万2517円23銭と4日続伸して取引を終えた。買い一巡後は、やや上値が重い場面もみられたが、時間外取引で米株価指数先物が上昇していることを背景に、午前10時35分には、同201円39銭高の3万2534円85銭を付ける場面があった。その後も、手がかり材料に乏しいものの、しっかりした値動きが続いた。ドル・円相場は、1ドル=145円台の後半と、朝方の水準からはやや円高方向にある。東証プライムの出来高は5億3793万株、売買代金は1兆3388億円。騰落銘柄数は値上がり1272銘柄、値下がり471銘柄、変わらず91銘柄だった。

 市場では「バリュー系の銘柄がけん引する格好で、TOPIX(東証株価指数)が1日の年初来高値2337ポイントを視界に捉える水準まで回復。日経平均株価も上値を試す場面が期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、29業種が上昇、4業種が下落している。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が上昇。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も高い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株も堅調。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株もしっかり。一方、大和証G<8601.T>、松井証<8628.T>などの証券・商品先物株が下落している。

 個別では、ダイコク電<6430.T>、ヨシムラFH<2884.T>、ギークス<7060.T>、オエノンHD<2533.T>、いちご<2337.T>などが上昇。半面、サニーサイド<2180.T>、芝浦<6590.T>、河西工<7256.T>、三菱紙<3864.T>、日東紡<3110.T>などが安い。

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