日経平均は201円高と大幅に5日続伸、海外投資家買い観測も―TOPIXはバブル後高値を更新=1日前場

 1日前場の日経平均株価は前日比201円46銭高の3万2820円80銭と大幅に5日続伸。朝方は、日経平均がきのう4連騰した反動で利益確定売りが先行し、寄り付き直後に3万2499円44銭(前日比119円90銭安)まで値を下げた。ただ、売りは続かず、その後は持ち直し、上げに転じた。海外投資家の買い観測もあって次第高となり、前場終盤には3万2845円46銭(同226円12銭高)まで上昇した。一方、TOPIX(東証株価指数)も5日続伸し、前日比20.58ポイント高の2352.58ポイントとなり、8月1日の取引時間中に付けたバブル経済崩壊後の最高値2337.91ポイントを更新した。

 日本時間午前10時45分に発表された中国8月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)は前月比1.8ポイント上昇の51.0と市場予想の49.0を上回ったが、直後の反応は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、リクルートH<6098.T>の16円強を筆頭にソニーG<6758.T>が13円強、ダイキン<6367.T>が12円弱と続いた。東証業種別株価指数は全33業種が上昇し、値上がり率上位には鉱業、鉄鋼、銀行などが並んだ。東証プライム銘柄の72.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億4273万株、売買代金は1兆5927億円。騰落銘柄数は値上がり1326銘柄、値下がり427銘柄、変わらず81銘柄。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高い。みずほ<8411.T>、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も値を上げた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、伊藤忠<8001.T>、三井物<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も物色された。

 個別では、四電工<1939.T>、サクサ<6675.T>、愛知鋼<5482.T>などが値上がり率上位。半面、アインHD<9627.T>、ユーザーL<3984.T>、ギークス<7060.T>などの下げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社

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