中国大引:上海総合0.8%安で続落、内需株に売り

サーチナ

中国株

2024/7/4 16:41

 4日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比24.81ポイント(0.83%)安の2957.57ポイントと続落した。

 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。消費やサービスなど非製造業の景況感鈍化を改めて売り材料視した。3日発表された今年6月の財新サービス業購買担当者指数(PMI)は51.2にとどまり、市場予想(53.4)を超えて、前月実績(54.0)から大幅低下している。それより先に発表された同月の非製造業PMI(国家統計局などによる)も事前予想以上に前月から減速した。内需の不振が不安視されている。人民元安進行の警戒感がひとまず薄れる中、指数は買われる場面がみられたものの、上値は重く、中盤から下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)

 業種別では、不動産の下げが目立つ。格力地産(600185/SH)が6.4%安、金地集団(600383/SH)と緑地HD(600606/SH)がそろって4.8%安、新城控股集団(601155/SH)が3.5%安、保利発展控股集団(600048/SH)が3.0%安で引けた。

 消費関連株もさえない。小売の上海百聯集団(600827/SH)が7.5%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.8%、食品の桃李面包(603866/SH)が3.8%、スーパーの永輝超市(601933/SH)が3.4%、酒造の青島ビール(600600/SH)が2.0%、乳製品の光明乳業 (600597/SH)が1.9%、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.5%ずつ下落した。医薬株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株なども買われている。

 半面、産金株はしっかり。山東黄金(600547/SH)が2.5%高、中金黄金(600489/SH)が1.8%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が1.6%高と値を上げた。エネルギー株や銀行株の一角も買われている。

 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.41ポイント(0.61%)安の228.19ポイント、深センB株指数が0.03ポイント(0.00%)安の1127.30ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

関連記事

  • (再送)個別銘柄のひと口情報

    株式

    2024/7/4 16:33

     スマレジ 反発。タブレット端末を利用したPOSレジ「スマレジ」の6月の有料プランの登録店舗数の合計が3万6833店(前月比530店増)になったと発表。5月から伸びが加速。 ティムス…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(2)

    株式

    2024/7/4 16:32

     アンビDXH 反発。生成AI(人工知能)を活用した営業DX(デジタルトランスフォーメーション)サービスの概念実証を開始。 ABCマート 急落。今2月期第1四半期(3~・・・…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(1)

    株式

    2024/7/4 16:30

     川口化 大幅高。今11月期上期の連結営業利益は2億200万円(前年同期比29.5%増)となった。ゴム薬品の販売が好調だった。 住友鉱 急伸。米経済指標の低迷を受けて長・・・…続き

  • (再送)アイズが急騰、バリュークリとの提携を材料視

    株式

    2024/7/4 16:24

     アイズが急騰。3日引け後、バリュークリと業務提携を行うと発表、材料視された。 アイズでは、バリュークリのオウンドメディア内で発信しているマーケティング情報の読者に向け・・・…続き

  • DMG森精機、グローバル・アルファの保有割合が低下

    株式

    2024/7/4 16:22

     DMG森精機の株式について、グローバル・アルファ・キャピタル・マネージメント(グローバル・アルファ)の保有割合が低下したことが判明した。 グローバル・アルファが3日引け後に提出した大・・・…続き

マーケット情報

▲ページTOPへ