グラッドC、ワークハウスのAI開発事業買収――美容データ予測など医療DX参入へ

株式

2023/9/19 15:09

 デジタルマーケティングやAI(人工知能)予測サービスを展開するグラッドキューブ(グラッドC)<9561.T>が、開発型のDX(デジタルトランスフォーメーション)企業の「workhouse(ワークハウス)」から事業の一部を買収すると発表した。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)のほか、ヘルスケア領域への事業拡大を視野に入れる。

 グラッドCは、検索結果に連動するリスティングなどのネット広告や、AI(人工知能)によるデータ解析を用いた競馬予測サービス「SPAIA(スパイア)」を展開する。同社は新たなプロダクトの投入を視野に、次世代型のITサービス開発に強みを持つワークハウスからAIの開発・運用や医療関連のDX事業を取得する。買収額は現時点で開示していないが、約1億円と推測される。

 買収するワークハウスの事業は30人弱のエンジニアを抱える。これにより、グラッドCのエンジニア数は50人規模に拡大するとみられる。AIに精通した人材を確保することで、既存サービスや新事業の拡充を図る。ヘルスケア分野では、健康管理や医療美容におけるデータ予測サービスの開発を検討している。

 ワークハウスからは、譲受事業の全般を統括するIT開発者の柏井康太郎氏もグラッドCに加わる。柏井氏は世界最大の動画配信プラットフォームの基盤開発などに携わってきた経歴を持つほか、医師免許やIT関連の特許技術を保有。スマートフォンのアプリ開発専業のベンチャー企業を2社設立した経験もある。

提供:ウエルスアドバイザー社

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