日経平均が376円安と大幅に3日続落、海外株安もあり弱基調が続く=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前日比376円06銭安の3万2647円72銭と大幅に3日続落して取引を終えた。現地20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利の来年の見直しが大きく引き上げられ、NYダウ・ナスダック総合指数がともに続落したことから売りが先行。一時下げ渋る場面もみられたが、時間外取引で米株価指数先物が下落し、香港・ハンセン指数や台湾・加権指数も下げている影響を受け、午前11時29分には、同381円10銭安の3万2642円68銭を付ける場面がみられるなど、弱い基調となった。ドル・円相場は、1ドル=148円30銭台ともみ合い。東証プライムの出来高は8億4131万株、売買代金は1兆9811億円。騰落銘柄数は値上がり640銘柄、値下がり1121銘柄、変わらず74銘柄だった。

 市場では「一部の指数寄与度が高い銘柄が下げた影響が大きいが、前週の11-13日にもみ合った水準まで調整したことから、日柄調整となりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、25業種が下落、8業種が上昇した。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も安い。武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、DMG森精機<6141.T>、SMC<6273.T>などの機械株も弱い。一方、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が上昇している。

 個別では、JTEC<3446.T>、フリュー<6238.T>、アンビス<7071.T>、サツドラHD<3544.T>、オープンドア<3926.T>などが下落。半面、DDグループ<3073.T>、丸三証券<8613.T>、楽天銀行<5838.T>、八洲電機<3153.T>、マネパG<8732.T>などが高い。

提供:ウエルスアドバイザー社

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