(再送)来週の日本株の読み筋=底堅さ戻る可能性、季節性の需給悪化要因は解消

国内市況

株式

2023/9/29 16:45

 来週(10月2-6日)の東京株式市場で、主要株価指数は底堅さが戻る可能性がある。今週(9月25-29日)の日経平均株価は週後半に向けて調整展開となった。9月末配当の権利落ち(28日)によるマイナス影響に加え、上期末に向けた機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に絡んだ売りや、29日大引けにかけての日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う換金売りも懸念された。これら季節性の需給悪化要因は週末取引の終了とともに解消され、動きやすい状態に変わってくる。

 国内では、23年7-9月期決算の発表を控え、企業業績への期待も支えとなりそうだ。円安に関しては、日本政府・日銀による為替介入の可能性が無視できないものの、24年3月期企業の前提レートの平均は1ドル=約131円とみられ、足元の148円台後半の水準を踏まえると、利益の押し上げ余地は大きい。

 一方、米国では、10月からの新年度予算の策定が議会で難航し、時間切れに伴う政府閉鎖が警戒されるが、米政府機関の一部閉鎖は不可避になるにせよ、米国株は今後の議会の合意を見越して動くと予想される。

 スケジュール面では、国内で2日に9月調査日銀短観、9月21-22日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。米国では2日に9月ISM(全米供給管理協会)製造業景況指数、4日に9月ISM非製造業景況指数と9月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、週末6日には9月雇用統計が発表される。

提供:ウエルスアドバイザー社

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