日経平均は404円高と大幅続伸し高値引け、米株上昇で買い優勢―全33業種が値上がり=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前日比404円57銭高の3万1466円92銭と大幅続伸し、高値で引けた。朝方から買い優勢の展開となった。24日の米国株式市場では、長期金利の上昇一服や好決算銘柄への物色を支えに主要株価指数がそろって上昇。この流れを受け、先物買いを交えて日経平均は上げ幅拡大の流れとなった。全般は、半導体関連株を中心に広範囲に物色され、堅調に推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の44円強を筆頭にファーストリテ<9983.T>が36円弱、アドバンテスト<6857.T>が25円強と続いた。東証業種別株価指数は全33業種が上昇し、値上がり率上位には石油石炭製品、輸送用機器、卸売、機械などが浮上した。東証プライム銘柄の86.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億957万株、売買代金は1兆5943億円。騰落銘柄数は値上がり1432銘柄、値下がり196銘柄、変わらず31銘柄。

 市場からは「米長期金利が落ち着き、米株が上昇したことで買い気が戻ってきた。日米ともに決算への期待もある。来週に日銀金融政策決定会合(10月30-31日)、FOMC(米連邦公開市場委員会、10月31日-11月1日)を控え、まだ動きにくい面はあるが、日米金融イベントを通過し、不透明感が払しょくされれば、戻り相場に向かう可能性が強まってくるだろう」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も買われた。三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株も高い。東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>、北海道電力<9509.T>などの電気・ガス株や、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株も値を上げ、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、あおぞら<8304.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株も物色された。

 個別では、野村マイクロ<6254.T>がストップ高となり、サムコ<6387.T>、円谷FH<2767.T>などが値上がり率上位。25日に東証プライム市場に新規上場したKOKUSA<6525.T>は公開価格1840円に対し、276円高の2116円で初値を付け、前場終値は481円高の2321円だった。半面、KOA<6999.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>、ファインD<3649.T>などの下げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ