24年暗号資産上昇を期待、投資家の5人に1人―BTC半減期など意識=ビットバンク調査

株式

2023/12/22 7:49

 暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンク(東京都品川区)がこのほど実施したアンケートで、何らかの金融商品で資産運用をしている人のうち、2割程度が24年の暗号資産の上昇を期待していることがわかった。ビットコイン(BTC)については、半減期に当たる4月の高値形成を想定する向きが多かった。一方で、実際に暗号資産に投資をする人の割合はまだまだ低いようだ。

 調査は一般のインターネットユーザーに対して11月27-28日に行われ、1430人から有効回答を得た。それによれば、資産運用をしている人の割合は51.6%と過半を占めた。投資対象はNISA(少額投資非課税制度)/iDeCo(個人型確定拠出年金)が20.2%と最も多く、次いで株式(17.4%)、投資信託(13.9%)となった。

 暗号資産については、投資対象の6.6%にとどまった。また、その中でも投資金額のウエートが「5%未満」という回答が5割を超える。資産の半分以上を暗号資産で運用するケースは計3%とわずかだった。暗号資産に投資をしない理由は、知識がない(33.7%)、リスクが高い(31.1%)が特に多い。政府が6月に策定した「経済財政運営と改革の基本方針」にも、暗号資産は資産運用の対象に含まれていない。

 それでも、金融商品で資産運用をしているおよそ5人に1人の20.3%が、24年の暗号資産の価格上昇を見込んでいる。発行量が減る4年に1度の半減期をBTCが迎えることに加え、米金融当局による利下げ転換やBTC現物ETF(上場投資信託)の承認への期待などが背景にある。BTCの高値時期については4月が21.7%と最多で、3月が19.3%、5月が11.7%と続いた。

 ただ、BTCの最高値の予想については時価より低い「400万-500万円未満」が27.0%で、時価水準を含む「600万-700万円未満」の22.5%を上回った(「500万-600万円未満」も25.2%)。「700万-800万円未満」は14.2%で、800万円以上のレンジ(「1000万円以上」を含む)を選んだ強気派も計約1割いた。

 このほか、最も期待している暗号資産としては、BTCが35.4%でトップとなり、2位は14.3%のイーサリアム(ETH)、3位が12.4%のリップル(XRP)だった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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