来週の東京外国為替市場見通し=市場参加者減少で小動きか

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2023/12/22 17:17

予想レンジ:1ドル=141円00銭-145円00銭

 18-21日のドル・円は下落した。週初18日は、シカゴ連銀グールズビー総裁、およびクリーブランド連銀メスター総裁の早期利下げ開始をけん制する発言を受けて、米10年債利回りが上昇する中、ドル・円は上昇。19日は日銀金融政策決定会合の結果が現状維持となったことに加え、日銀の植田和男総裁の会見でマイナス金利政策の解除に向けた具体的な言及がなかったことを受け、ドル・円は1ドル=145円に急接近。その後、リッチモンド連銀バーキン総裁などのハト派発言を受けてじり安となり、143円台後半で終えた。20日は朝方、米10年債利回りの低下と共にドル・円は下落し、米11月中古住宅販売、米12月消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで、ドル・円は一旦上昇したが、米国株式の急落により、ドル・円は軟化した。21日は米9-12月期GDP(国内総生産)確定値が下方修正されたことで、ドル・円は下押しした。

 欧米の投資家を中心にクリスマス休暇に突入、市場参加者が減少する。大きなイベントは予定されておらず、米経済指標では、米10月住宅価格指数、米11月中古住宅販売成約などが発表される。年明け早々に12月会合分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨、米12月雇用統計などが予定されており、ポジション調整を目的とした売買には注意したい。

 ドル・円は、前週高値近辺の145円ちょうどが上値メド。下値メドは12月14日の安値を意識して141円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社

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