<米国株情報>ボーイング、「ドリームライナー」を中国に納入―737MAX納入再開に弾み

株式

2023/12/25 10:05

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の中型旅客機「787ドリームライナー」が22日、中国の上海に到着した。中国航空大手の上海吉祥航空有限公司への納入のためで、ボーイングによる中国の航空会社への旅客機の引き渡しは19年11月以来、約4年ぶり。これをきっかけに、18-19年にかけて発生した墜落事故以降、中国向けに凍結されている主力機「737MAX」シリーズの納入が再開される可能性が高まるとの期待がある。

 中国ではコロナ禍の収束で旅客需要が正常化に向かっており、今後、中国政府から737MAXの納入凍結が解除されれば、欧州航空最大手エアバスからの失地回復の大きなチャンスとなる。

 経済情報専門サイトのマーケットウオッチによると、ドイツ銀行のアナリストの話として、ボーイングが中国南方航空向け737MAXの最終点検に入ったという情報もあり、今後数カ月以内に納入が再開されるとの観測が強まっている。

 7月末時点で中国向けの737MAXの受注数は118機となっているが、コロナ禍による旅客需要の低迷に最近の米中関係の緊張も重なり、引き渡しが停止されている。市場は、納入再開となればボーイングの納入機数が25年に約800機(23年は530機)に拡大すると予想している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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