<米国株情報>ネット掲示板運営のレディット、IPOを申請―「ミーム株」で話題に

株式

2024/2/26 10:10

 ネット掲示板サイトを運営するレディットが22日、SEC(米証券取引委員会)に新規公開株式の目論見書を提出し、ニューヨーク証券取引所へのIPO(新規株式公開)を申請した。ティッカーシンボルは「RDDT」となる。IPO時には株式の一部を1月以前よりアカウントを保有している18歳以上のユーザーや、モデレーターと呼ばれるサイトの進行役にも割り当てる。

 ソーシャルメディアのIPOとしては19年の写真共有サービス大手ピンタレスト<PINS>以来5年ぶり。

 起業家のアレクシス・オハニアン氏とスティーブ・ハフマン氏によって05年に設立されたレディットは、21年に同掲示板で注目を集めた特定の銘柄が株式市場で急動意する「ミーム株」が話題となった。23年12月の利用者数は5億人超、1日当たりのアクティブ利用者数は7300万人を超える。

 目論見書によると、オープンAIのCEO(最高経営責任者)を務めるサム・アルトマン氏が関連団体を通じ、議決権ベースで9%前後の株式を保有する大株主となっているほか、中国のテンセント・ホールディングスも5%超を保有している。

 レディットは主にオンライン広告事業に依存しており、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ<META>などが競合となる。23年の売上高は前年比20.5%増の8億402万9000ドル、最終赤字9082万4000ドル(22年は1億5855万ドルの赤字)だった。知名度は高いが、赤字経営のため、市場ではIPO後の株価が不安定になるリスクがあるとの見方がある。

 なお、IPOの申請とともに、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルに対し、グーグル検索を改善するために必要なフィードバックデータを与えるデータライセンス契約を年間約6000万ドルで結んだことを明らかにした。グーグルは大規模言語モデルなどのAIソフトウエアのトレーニングなどに活用するもよう。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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