日経平均は984円安と大幅反落、半導体軟化で波乱、プライム値下がり数は8割超=11日前場

 11日前場の日経平均株価は、前週末比984円84銭安の3万8704円10銭と大幅に反落。TOPIX(東証株価指数)も同61.43ポイント安の2665.37ポイントと反落した。取引時間中に3万8000円台となるのは、2月29日以来、7営業日ぶり。現地8日の米国株式市場で、半導体関連株が軟調に推移し、NYダウやナスダック総合指数が下落した動きを受け、朝方から、売りが先行した。売り一巡後も、外国為替市場で1ドル=146円台の半ばまで、円高方向に振れたことから、輸出関連銘柄を中心に軟調な展開を強いられた。日経平均株価は午前11時1分に、同990円72銭安の3万8698円22銭を付ける場面があった。東証プライム市場の出来高は10億61万株、売買代金は2兆5774億円。騰落銘柄数は値上がり225銘柄に対し、値下がりは1415銘柄と8割を超えた。変わらずは15銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱い。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株がしっかり。

 個別では、チェンジHD<3962.T>、三井ES<7003.T>、シーイーシー<9692.T>、フリービット<3843.T>、ベステラ<1433.T>などが下落。半面、ソースネクス<4344.T>、インフォコム<4348.T>、丹青社<9743.T>、TDCソフト<4687.T>、エイチーム<3662.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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