日経平均は233円安と続落、売り一巡後は円安受け下げ幅縮小=12日前場

 12日前場の日経平均株価は、前日比233円57銭安の3万8586円92銭と続落。TOPIX(東証株価指数)も同33.60ポイント安の2633.23ポイントと続落した。きのう11日の弱い地合いが継続。シカゴ日経平均先物の円建て清算値が、11日の大阪取引所清算値比350円安の3万8180円だったこともあり、同清算値にサヤ寄せする動きが先行(3月配当落ち額の推計は日経平均で約260円)。弱含みで推移するなか、午前10時33分には、同549円11銭安の3万8271円38銭を付けている。その後、ドル・円相場が1ドル=147円30銭台と、朝方の水準よりも円安方向に振れたことから、下げ幅を縮小した。東証プライム市場の出来高は9億3542万株、売買代金は2兆4516億円。騰落銘柄数は値上がり392銘柄に対し、値下がりは1224銘柄と全体の7割を超えた。変わらずは39銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち32業種が下落、1業種が上昇した。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も安い。三井松島HD<1518.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も軟調。ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も弱い。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株がしっかり。

 個別では、さくら<3778.T>、そーせい<4565.T>、鳥貴族HD<3193.T>、トーホー<8142.T>、ブロドリーフ<3673.T>などが下落。半面、セック<3741.T>、北越コーポ<3865.T>、JPHD<2749.T>、セルソース<4880.T>、ユーザーL<3984.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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