日経平均は479円安と大幅反落、プライム値下がり銘柄は8割に迫る=28日前場

 28日前場の日経平均株価は、前日比479円29銭安の4万283円44銭と大幅反落。TOPIX(東証株価指数)は同36.54ポイント安の2762.74ポイントと3日ぶりに反落した。権利落ちや前日急騰した反動で朝方から売りが先行。日経平均の3月配当落ち分は市場推定で260円程度だが、それを上回る下げをみせた。売り一巡後は、下げ渋る場面もみられたが、株価指数先物が主導する格好で軟調に推移し、日経平均は午前10時57分に、同549円52銭安の4万213円21銭を付けている。東証プライム市場の出来高は9億3805万株、売買代金は2兆2830億円。騰落銘柄数は値上がりが318銘柄に対し、値下がりは1276銘柄と全体の8割に迫った。変わらずは16銘柄。

 市場では「あす29日には日経平均採用銘柄の入れ替えがあるほか、米国株式市場は聖金曜日で休場となることもあり、様子見姿勢が強まったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、全面高だった前日から一転し33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇した。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株が下落。ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱い。一方、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株が高い。

 個別では、北越コーポ<3865.T>、ITM<2148.T>、レイズN<6379.T>、浅沼組<1852.T>、キャリアL<6070.T>などが下落。半面、野村マイクロ<6254.T>、GLM<3486.T>、ロードスター<3482.T>、グッドコムA<3475.T>、THK<6481.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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