<新興国eye>トルコ3月景況感指数、前月比1%上昇の100-9カ月ぶりに好不況の閾値回復

新興国

2024/3/29 8:47

 トルコ統計局が28日発表した経済状況を示す3月景況感指数は前月比1.0%上昇の100.0と、前月(2月)の同0.4%低下から改善、23年6月(101.3)以来9カ月ぶりの高水準となった。また、好・不況の判断の分かれ目である「100」を9カ月ぶりに回復した。

 サブ指数の消費者信頼感指数は前月比0.02%上昇の79.4と、前月の同1.3%低下から改善、1月(80.4)以来の高水準となった。ただ。依然、好不況の閾値(いきち)である100を下回っている。

 季節調整後の実態部門(製造業)信頼感指数は前月比1.5%上昇の103.5と、前月の同0.9%低下から5カ月ぶりに改善、23年11月(103.9)以来の高水準となった。サービスセクター信頼感指数も同1.5%上昇の120.4と、前月の同1.6%上昇に続き、4カ月連続で改善、22年5月(121.7)以来、1年10カ月ぶりの高水準となった。

 対照的に、建設セクター信頼感指数は前月比3.6%低下の88.6と、前月の同1.0%上昇から3カ月ぶりに悪化、23年9月(88.3)以来の低水準となった。また、小売・卸売セクター信頼感指数も同1.0%低下の113.3となり、前月の同1.0%低下に続き、3カ月連続で悪化、23年11月(111.7)以来4カ月ぶりの低水準となった。ただ、依然、好不況の閾値である100を上回っている。

 景況感指数は消費者信頼感指数などサブ指数からなる総合指数で、好・不況の判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的」、100を下回ると「悲観的」を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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