日経平均は131円安と3日ぶり反落、戻り待ちの売りが優勢に=1日後場

 1日後場は日経平均株価が、前日比131円61銭安の3万8274円05銭、TOPIX(東証株価指数)も同13.77ポイント安の2729.40ポイントとそろって3日ぶりに反落した。現地4月30日の米国株安を受け、朝方から売りが先行。日経平均は午前10時20分に、同369円42銭安の3万8036円24銭を付けた。前場の取引終了前に下げ幅を縮小した動きが継続し、午後1時には上げ転換する場面もみられた。ただ、現地1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容とその後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を控え「積極的な売買は手がけにくい」(中堅証券)との声も聞かれ、戻り待ちの売りが優勢となった。東証プライム市場の出来高は16億2301万株、売買代金は4兆7091億円。騰落銘柄数は値上がりが439銘柄で、値下がりは1160銘柄とプライム銘柄の7割を超えた。変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、TOTO<5332.T>、特殊陶<5334.T>などのガラス土石株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。ジャックス<8584.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も弱い。一方、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株が上昇した。

 個別では、BIPROG<8056.T>、日本調剤<3341.T>、インフォMT<2492.T>、日揮HD<1963.T>、スミダ<6817.T>などが下落。半面、JIA<7172.T>、レーザーテク<6920.T>、住友林<1911.T>、タムロン<7740.T>、曙ブレキ<7238.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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