<新興国eye>トルコ3月総売上高指数、前月比4.7%上昇に減速―サービス業が急減速、建設は急加速

新興国

2024/5/16 8:58

 トルコ統計局が13日発表した3月の総売上高指数(21年=100)は前月比4.7%上昇の84と、前月(2月)の同6.5%上昇から伸びが鈍化、23年11月(2.3%上昇)以来の低い伸びとなった。

 前年比も84.0%上昇と、前月の85.7%上昇から伸びが鈍化、1月(64.5%上昇)以来の低い伸びとなった。

 セクター別の前月比は、建設業の伸びが急加速したが、サービス業と卸・小売業、鉱工業はいずれも減速した。特に、建設業が11.4%上昇(前月は8.7%上昇)と、最も高い伸び。次いで卸・小売業は4.7%上昇(同6.0%上昇)、サービス業は4.1%上昇(同9.5%上昇)、鉱工業は3.4%上昇(同5.6%上昇)。鉱工業のうち、製造業は3.4%上昇(同5.7%上昇)、鉱業は2.0%上昇(同4.3%上昇)だった。

 サービス業のうち、情報通信が7.8%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで不動産は6.9%上昇、専門・科学技術サービスは4.8%上昇、業務支援サービスは4.1%上昇、運輸・倉庫が3.3%上昇。対照的にホテル・レストランは2.2%上昇と、最も低い伸びとなった。

 前年比では、建設業が130.0%上昇(前月は105.9%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いでサービス業が95.3%上昇(同104.1%上昇)、卸・小売業は85.0%上昇(同84.4%上昇)、鉱工業は70.8%上昇(同77.5%上昇)となり、建設業が急加速、サービス業と鉱工業が急減速した。鉱工業のうち、鉱業は79.7%上昇(同84.0%上昇)、製造業も70.6%上昇(同77.4%上昇)と、いずれも急減速。

 サービス業のうち、情報通信が111.7%上昇と、最も高い伸びとなった。次いで業務支援サービスは111.4%上昇、専門・科学技術サービス業は102.9%上昇、ホテル・レストランは98.3%上昇、運輸・倉庫は88.1%上昇。対照的に不動産は53.7%上昇と、最も低い伸びだった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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