<新興国eye>ブラジル中銀週報:24年末時点の政策金利見通しを10.25%に引き上げ

新興国

2024/6/5 8:51

 ブラジル中央銀行が3日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、24年末時点の政策金利見通しは前週予想の10.00%から10.25%に引き上げられた。1カ月前は9.63%だった。25年末時点の見通しも9.00%から9.18%に引き上げられた。1カ月前は9.00%だった。6月19日の次回会合時点の見通しは10.25%に据え置かれた。据え置きは4週連続。現在の金利水準は10.50%なので0.25ポイントの小幅利下げを意味する。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た24年のインフレ見通しは前週予想の3.86%上昇から3.88%上昇に引き上げられた。引き上げは4週連続。1カ月前は3.72%上昇だった。25年の見通しも3.75%上昇から3.77%上昇に引き上げられた。引き上げは5週連続。1カ月前は3.64%上昇だった。

 また、24年の実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の2.05%増に据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前も2.05%増だった。25年の見通しも2.00%増に据え置かれた。据え置きは25週連続。1カ月前も2%増だった。

 一方、為替(対ドル)レートの見通しは、24年末時点の見通しが前週予想の5.05レアルに据え置かれた。1カ月前は5.00レアルだった。25年末時点の見通しも5.05レアルに据え置かれた。据え置きは6週連続。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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