(再送)ネットスターズ「『StarPay』の利用拡大続く」=安達源CFOに聞く(2)

株式

2024/6/6 9:16

(1)からつづく

ネットスターズ<5590.T>

<24年12月期の初の黒字化から成長加速へ>

 ――24年12月期の第1四半期(1-3月)決算は連結売上高8億2600万円、営業損益1億5800万円の赤字でした。

 「売上高は順調に伸び、前期に終了した通信サービスの影響を除くと前年同期比28.9%の増収となりました。POSベンダー、決済ブランド事業者、地方金融機関など、多くのパートナーと協業し、日本全国で新規の加盟店開拓を進めており、加盟店数は増加が続いています。年商100億-500億円規模の中堅大手スーパーや商業施設の導入もありました。GPVは3611億円(前年同期比41.3%増)と大きく伸び、これからもさらに増加していく状況です。販管費の適切なコントロールで想定より赤字幅も縮小しました。通期業績予想の売上高46億5000万円(前期比25.0%増)、営業損益1億100万円の黒字(前年同期実績3億2100万円の赤字)に向けて良いスタートが切れています」

 ――将来のビジョンを教えてください。

 「今後ますます『StarPay』を中心とした事業の成長が軌道に乗るでしょう。今期黒字化させることも重要ですが、来期どれだけの幅の黒字を出せるかが重要だと思っています。そのため、よりパートナーとの関係強化に取り組むとともに、独自の新規顧客開拓にも注力しています。パートナーとの協業、独自開拓の双方で『StarPay』と『StarPay-DX』のクロスセルを進めていく方針です。毎期のコストは10%程度の増加を想定していますが、売上高はそれ以上の成長が予想されるため、将来的には利益面の成長がより加速していくことになりそうです」

 「一方、当社は次世代の決済インフラで主導的な役割を果たせるよう、Web2.0とWeb3.0(分散型インターネット)の技術的境界を越えた新たなインフラ構築を目指しています。この5月には金融業界向け次世代取引処理インフラとして開発されたWeb3.0基盤『Tusima』のブロックチェーンネットワークでPOC(Proof of Concept)実証実験に成功しました。Web3.0環境において、安定的かつ安全に決済データ処理が可能なことを検証できたことになります。今後、Web3.0が普及し、例えば政府がステープルコインを発行するようになったときには、当社の技術が大いに活躍できることになると期待できます」

提供:ウエルスアドバイザー社

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