<一撃!裏銘柄>インバウンドと地方創生で浮上、イントランス

株式

2024/6/6 12:21

 円安や海外での日本ブームを背景に、インバウンド(訪日外国人観光客)の勢いが増している。出遅れていた中国人訪日客も、4月は3月比約2割弱増の53.4万人となり、コロナ前の2019年比のマイナス幅が縮小した。さらに、中国政府は海外旅行の正常化を推し進めるため、国際線の増便を各航空会社に指導するとも伝わっている。関連銘柄としてイントランス<3237.T>に大きなチャンスが訪れる。

 同社は賃貸管理のほか、ホテルの開発や運営受託を手掛けている。京都や大阪といった人気観光地に加え、沖縄でも高級ヴィラを展開。中華圏から観光客のホテルへの送客などもカバーし、インバウンド増加の恩恵を最大限に取り込める立ち位置にいる。また、中華圏で高シェアのバンヤンツリーグループとはJV(共同企業体、ジョイント・ベンチャー)を設立し、ホテルのブランド化を推進。北海道北広島市の「エスコンフィールド北海道」近接地では、大型施設が27年に開業する予定だ。

 地方創生投資にも力を入れる。都市型投資(アパートメントホテル)の収益寄与は数年後となるため、ホテル開発と並行して、2年間は地方創生投資による新規ホテルの確保に注力する。これはリノベーション型が中心のため収益化は3~6カ月程度で可能とみられ、早ければ夏の行楽シーズンに間に合う。

 同社の今3月期の連結営業損益予想は5300万円の黒字(前期は1億5400万円の赤字)で、必達目標としている。前期までは投資案件の発掘活動に時間を要したものの、今後はパートナー企業、デベロッパー、自治体、金融機関、観光地域づくり法人(DMO)などとの効率的な事業推進へとかじを切っている。今期からは全館がバンヤンツリーホテルとなることで、ブランド力向上も見込まれる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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