<新興国eye>ブラジル中銀週報:24年インフレ見通しを3.9%上昇に引き上げ

新興国

2024/6/11 8:51

 ブラジル中央銀行が10日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、IPCA(拡大消費者物価指数)で見た24年のインフレ見通しは前週予想の3.88%上昇から3.90%上昇に引き上げられた。引き上げは5週連続。1カ月前は3.76%上昇だった。25年の見通しも3.77%上昇から3.78%上昇に引き上げられた。引き上げは6週連続。1カ月前は3.66%上昇だった。

 24年の実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の2.05%増から2.09%増に引き上げられた。1カ月前も2.09%増だった。25年の見通しは2.00%増に据え置かれた。据え置きは26週連続。

 また、24年末時点の政策金利見通しは前週予想の10.25%に据え置かれた。1カ月前は9.75%だった。25年末時点の見通しは9.18%から9.25%に引き上げられた。引き上げは2週連続。1カ月前は9.00%だった。6月19日の次回会合時点の見通しは10.25%に据え置かれた。据え置きは5週連続。1カ月前も10.25%だった。現在の金利水準は10.50%なので0.25ポイントの小幅利下げを意味する。

 一方、為替(対ドル)レートの見通しは、24年末時点の見通しが前週予想の5.05レアルに据え置かれた。据え置きは2週連続。1カ月前は5.00レアルだった。25年末時点の見通しは5.05レアルから5.09レアルに引き上げられた。1カ月前は5.05レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ