日経平均は213円程度安、売り先行後は下げ渋り=12日前場

 12日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比213円程度安い3万8921円前後で推移する。きのう11日、買い一巡後に上値が重く上げ幅を縮小して取引を終えていた流れが継続し売りが先行。手じまい売りなどから、午前9時33分には同310円70銭安の3万8824円09銭を付けている。その後は、やや下げ渋る動きにあるもよう。現地11日の米国株式市場では、NYダウが反落した一方、ナスダック総合指数は続伸し、連日で終値ベースで史上最高値を更新した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比275円安の3万8905円だった。

 業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、武田薬<4502.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も軟調。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も弱い。一方、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が高い。

 個別では、FPパートナ<7388.T>、東宝<9602.T>、ロックフィル<2910.T>、ファーマF<2929.T>、Bガレージ<3180.T>などが下落。半面、MDV<3902.T>、ワコールHD<3591.T>、ラクスル<4384.T>、ダイダン<1980.T>、アイザワ証G<8708.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=157円台の前半(11日は157円34-35銭)、1ユーロ=168円台の半ば(同169円35-39銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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