アイリッジ、今期は営業黒字回復を計画、ウエルスアドバイザーは「オーバーウエート」継続

株式

2024/6/21 9:03

 アイリッジ<3917.T>について、ウエルスアドバイザーは21日付で投資判断「オーバーウエート」(強気)を継続した。

 同社は24年3月期の連結営業損益が0.9億円の赤字(前期は3.8億円の黒字)にとどまり、従来予想に対しても下ブレしたものの、業績不振の一因となった開発遅延は前期の下期に解消しており、原価率も改善傾向にある。

 25年3月期の営業利益は1.2億円の黒字に転じる見通し。前期にサービスを開始した新プロダクト「APPBOX」は顧客企業のマーケティング支援につながるツールとして期待され、同社ではパートナー企業との連携により顧客層の拡大を図っている。

 また、新たに策定した中期経営計画では、最終年度の27年3月期に調整後営業利益5億円(今期計画は1.5億円)の目標に掲げた。これらに向けた取り組みのひとつとして、4月に発表したディップ<2379.T>との事業提携がある。ディップが保有する顧客基盤に向けた新たなDX(デジタルトランスフォーメーション)サービスを事業化していく方針で、生成AI(人工知能)の活用も注目ポイントとなりそうだ。

 このほか、MaaS(マース、モビリティー・アズ・ア・サービス)領域やフィンテック事業も成長分野として意識される。ウエルスアドバイザーは想定株価を900-1500円のレンジとした。

提供:ウエルスアドバイザー社

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