香港前場:ハンセン0.05%高で4日続伸、上海総合は0.4%下落

サーチナ

中国株

2024/7/4 13:34

 4日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比9.68ポイント(0.05%)高の17988.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が1.86ポイント(0.03%)高の6457.56ポイントと小幅ながら4日続伸した。売買代金は509億9020万香港ドルに縮小している(3日の前場は654億1340万香港ドル)。

 米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米債券市場では、米利下げ前倒し観測が強まり、米10年債利回りが前日終値(4.43%)を大幅に下回る4.3%台半ばで推移した。弱い米経済指標の結果が相次ぐ中、米連邦準備理事会(FRB)は9月にも利下げに動くとの観測が広がっている。中国経済対策の期待感も持続。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、15~18日に開かれる予定だ。ただ、上値は限定的。中国の内需不振が懸念されている。ハンセン指数などはマイナス圏に落ち込む場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

 ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が3.9%高と上げが目立っている。同社の6月納車は前年同月比で47%増加し、伸びは前月の23.8%から加速している。そのほかの新興EV各社の6月販売は好調。ハンセン指数構成銘柄以外では、蔚来集団(9866/HK)が5.7%、小鵬汽車(9868/HK)が4.2%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%ずつ上昇した。

 産金・非鉄セクターもしっかり。霊宝黄金(3330/HK)が5.9%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.5%高、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.3%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.3%高、江西銅業(358/HK)が1.9%高、中国宏橋集団(1378/HK)が1.7%高で引けた。商品市況高が追い風。昨夜の金先物が3日ぶりに反発したほか、4日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、銅など主要な商品がが高く推移している。

 半面、中国不動産セクターはさえない。雅居楽集団HD(3383/HK)が5.3%安、遠洋集団HD(3377/HK)が3.0%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.9%安、旭輝HD(884/HK)が1.5%安と値を下げている。同セクターはこのところ、物件販売の持ち直し期待で上昇が目立っていた。

 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%安の2969.45ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。医薬株、ハイテク株、食品・酒造株、インフラ建設株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、自動車株の一角も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

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