<相場の読み筋>9月11日

2018/9/11 7:31

 10日の米国株式は、NYダウが前週末比59.47ドル安の2万5857.07ドルと続落、ナスダック総合指数は同21.619ポイント高の7924.160ポイントと5日ぶりに反発して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億23万株、ナスダック市場が19億8652万株。ロイター通信などが、下院の共和党は週内にも減税政策の第2弾を発表すると報道。減税による景気への好影響を期待する動きが先行し、NYダウは一時120ドルを超える上昇をみせる場面があった。買い一巡後は、米中の貿易摩擦問題が意識されたもようで、売りが優勢となり下げに転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやフェイスブック、エヌビディアなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 11日の東京株式は続伸後、上値が重い展開か。手掛かり材料に乏しく、米国を中心とした貿易交渉の行方が不透明ななか、米トランプ大統領は日米交渉で進展がなければ、何らかの報復措置をとる可能性を示していることから、積極的な買いは入りづらいとみられ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(10日終値110円98-99銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円36-40銭)と円安に振れている。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、ホンダ<7267.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比90円高の2万2450円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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