<相場の読み筋>10月5日

2018/10/5 7:31

 4日の米国株式は、NYダウが前日比200.91ドル安の2万6627.48ドルと6日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同145.575ポイント安の7879.510ポイントと反落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億9667万株、ナスダック市場が32億3814万株だった。米8月製造業受注が前月比2.3%増と市場予想平均の同2.1%増を上回った。3日に発表された9月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、非農業分野の雇用者数(季節調整済み)も好調だったこともあり、景気に対する過熱感が警戒され、米10年物国債の金利が、一時3.2%台まで上昇(価格は下落)。金利の上昇で割高感の高まったハイテク株が売られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどが下げ、同指数の重しとなった。

 5日の東京株式は続落スタート後、落ち着きどころを探る展開か。現地4日の欧米株式が下落した動きを受け、売りが先行しそうだ。日経平均株価は、9月7日の直近安値(2万2172円90銭)から10月2日の高値(2万4448円07銭)まで、2275円17銭上昇している。上げ幅の3分の1押し水準にあたる2万3690円近辺が意識されることもありそう。売り一巡後は、押し目買いにより下げ渋る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(4日終値114円29-31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の前半(同131円36-40銭)と円高に振れている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、任天堂<7974.T>、ソフトバンクG<9984.T>などが4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比165円安の2万3755円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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