<相場の読み筋>10月31日

2018/10/31 7:29

 30日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比431.72ドル高の2万4874.64ドル、ナスダック総合指数が同111.358ポイント高の7161.650ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が11億7256万株、ナスダック市場が26億6944万株だった。トランプ米大統領が29日夜、米メディアとのインタビューで「中国との貿易交渉では素晴らしい取引を行う」と発言したことが伝わり、前日に広まった中国との貿易摩擦激化への過度な警戒感が後退。中国事業の比率が高いとされるキャタピラーやボーイングなどが買われた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アルファベット(グーグルの持株会社)やフェイスブック、インテルなどが買われ、同指数を押し上げた。

 31日の東京株式は続伸後、上値が重い展開か。現地30日の米国株式の上昇を受け、買い先行のスタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の前半(30日終値は112円80-81銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の前半(同128円18-22銭)と小動き。対ドルでの円安も下支えするとみられる。ただ、買い一巡後は戻り待ちの売りが控えているとみられるほか、日本時間の午前10時には中国で10月製造業PMIが発表される見込みで、発表後の上海市場の動きをみたいとして、様子見気分が広がる可能性もありそう。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などを中心に、30日の東京終値に比べほぼ全面高だった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所終値比145円高の2万1625円。

(イメージ写真提供:123RF)

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