<相場の読み筋>11月12日

2018/11/12 7:36

 前週末9日の米国株式は、NYダウが前日比201.92ドル安の2万5989.30ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同123.983ポイント安の7406.902ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億3436万株、ナスダック市場が25億5069万株だった。米10月生産者物価が、前月比0.6%増と市場予想平均の同0.2%増を上回った。市場予想の平均を上回ったことで、利上げへの懸念が台頭。金利の上昇で割高感が意識されやすいハイテク株が売られ、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック市場では、アップルやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどが下落し、同指数の重しとなった。

 12日の東京株式は続落後、底堅い展開か。前週末に軟調な展開となっていたことや現地9日の米国株もさえない動きだったことから、売りが先行しそうだ。ただ、日経平均株価の5日移動平均線が、前週末9日時点で2万2173円近辺で推移。直近では同線が下値を支える格好となっていただけに、同線が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の後半(前週末9日終値113円84-86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円06-10銭)と小動き。前週末9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>などが、同9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比145円安の2万2125円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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