<相場の読み筋>12月4日
2018/12/4 7:32
3日の米国株式は、続伸した。NYダウが前週末比287.97ドル高の2万5826.43ドル、ナスダック総合指数が同110.975ポイント高の7441.512ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億8549万株、ナスダック市場が25億2612万株だった。1日の米中首脳会談で、米国が中国に対する追加関税の発動を90日間猶予することで合意したことを好感。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が、大幅に反発したことも支えとなり、NYダウは一時440ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアップル、アマゾン・ドット・コムなどが買われ、同指数の上昇をけん引した。
4日の東京株式は、弱含みの展開となりそう。きのう3日の日経平均株価は、買い先行後、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となっている。7連騰により11月21日終値(2万1507円54銭)から約1067円(約5.0%)の上昇をみせているだけに、短期的な過熱感も警戒され、手じまい売りが優勢になる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(3日終値は113円46-47銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同128円98銭-129円02銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ファナック<6954.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比5円安の2万2635円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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