<相場の読み筋>12月5日

2018/12/5 7:33

 4日の米国株式は、大幅に反落した。NYダウが前日比799.36ドル安の2万5027.07ドル、ナスダック総合指数が同283.086ポイント安の7158.426ポイントで取引を終了。NYダウの下げ幅は、10月10日の831.83ドル以来、約2カ月ぶりの大きさ。出来高概算は、ニューヨーク市場が11億3245万株、ナスダック市場が25億3244万株だった。前日3日の大幅高の反動で売りが先行。米2年物国債と同5年債の利回りが逆転する「逆イールド」が発生。2001年や07年の景気後退前に、同様な動きがみられたことから、先行き警戒感が高まった。NYダウ採用の全30銘柄が下落し、キャタピラーやボーイング、インテルなどが値下がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は続落後、落ち着きどころを探る展開か。4日の米国株式が大幅反落した動きを受け、朝方は売りが先行するとみられ、下値模索を強いられそう。日経平均株価はきのう4日、大幅に下落していたこともあり、売り一巡後は、下値を拾う動きがでる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の半ば(4日終値は113円12-13銭)、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の後半(同128円72-76銭)と円高に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなりそう。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などを中心に、4日の東京終値に比べ全面安だった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比460円安の2万1610円。

(イメージ写真提供:123RF)

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