<相場の読み筋>1月10日

2019/1/10 7:34

 9日の米国株式は、4日続伸した。NYダウが前日比91.67ドル高の2万3879.12ドル、ナスダック総合指数が同60.079ポイント高の6957.077ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億4148万株、ナスダック市場が23億5186万株だった。米中の貿易協議で、中国による米国産農産物の輸入拡大や、市場開放策などに進展がみられたと報じられ、貿易摩擦の軽減に向け期待感が高まる格好となった。また、昨年12月18-19日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨で、多くの委員が追加利上げについて「我慢できる」と認識していることが判明。利上げへの警戒感が後退したことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、アップルやマイクロソフト、シェブロンなどが値上がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、売り先行のスタートとなりそう。日経平均株価は直近3日間で860円強(約4.4%)の上昇を演じている。ただ、取引時間中には、戻り待ちの売りにやや上値が重い場面がみられるほか、買い手掛かり材料に乏しいこともあり、目先的な利益を確定する動きが優勢となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(9日終値は108円91-92銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同124円87-91銭)と小動き。ドル・円の動きに神経質な展開となることも予想される。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比170円安の2万250円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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