<相場の読み筋>3月1日

2019/3/1 7:31

 2月28日の米国株式は、NYダウが前日比69.16ドル安の2万5916.00ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同21.977ポイント安の7532.532ポイントと反落して取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が12億7146万株、ナスダック市場が26億985万株だった。米18年10-12月GDP(国内総生産)速報値が、季節調整済みの年率換算で前期比2.6%増と市場予想平均の同2.2%増を上回った。堅調な経済指標を好感しNYダウは反発する場面もみられたが、米朝の首脳会談が不調に終わったことによる地政学リスクが意識されたもようで、下げに転じた。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッドヘルスやダウ・デュポン、キャタピラーなどが値下がり率の上位に入っている。

 3月1日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。きのう2月28日の取引終了前には、米朝の首脳会談の不調を警戒し下げ幅を拡大して取引を終えているが、米国株式の大きな下落につながらなかったことから、反動高が期待される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(2月28日終値は110円75-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円05-09銭)と円安に振れている。円安で輸出関連株に物色の矛先が向かいそう。ただ、足元では上値が重い展開が続いていただけに、戻りは限定的となる可能性もある。2月28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、パナソニック<6752.T>、三菱UFJ<8306.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所終値比100円高の2万1490円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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