<相場の読み筋>3月8日

2019/3/8 7:28

 7日の米国株式は、4日続落した。NYダウが前日比200.23ドル安の2万5473.23ドル、ナスダック総合指数が同84.456ポイント安の7421.464ポイントで取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が9億2130万株、ナスダック市場が25億8324万株だった。ECB(欧州中央銀行)の定例理事会は現地7日、欧州経済の減速を警戒し、19年内の利上げを断念。世界的な景気の先行き不透明感が台頭、リスク回避姿勢が高まり、NYダウは一時320ドルを超える下げをみせる場面もみられた。同指数採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやキャタピラー、3M(スリーエム)などが値下がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は続落後、落ち着きどころを探る展開か。現地7日の欧米主要市場で株価が下落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。手掛かり材料に乏しいなか、週末要因もあり、見送りムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(7日終値は111円78-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同126円39-43銭)と円高に振れている。対ユーロで円高が進んでいることから、欧州市場への輸出比率の高い銘柄には重しとなりそう。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、シャープ<6753.T>、ファナック<6954.T>などを中心に、7日の東京終値に比べ全面安。シカゴ日経平均先物の6月限円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比140円安の2万1090円だった。

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