<相場の読み筋>3月11日
2019/3/11 7:32
前週末8日の米国株式は、5日続落した。NYダウが前日比22.99ドル安の2万5450.24ドル、ナスダック総合指数が同13.322ポイント安の7408.142ポイントで取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が8億1642万株、ナスダック市場が26億3484万株だった。米2月の雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比2万人増と、市場予想平均の同18万人増を大きく下回った。米国景気に対する先行き不透明感が台頭し、NYダウは一時220ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、足元で軟調な展開が続いていただけに、買い戻す動きから下げ幅を縮小した。NYダウ採用銘柄では、エクソン・モービルやファイザー、キャタピラーなどが値下がり率の上位に入っている。
11日の東京株式は反発後、上値が重い展開か。前週末8日は大幅に4日続落していた反動から、買い先行のスタートとなりそう。ただ、手掛かり材料難のなか、日経平均株価の25日線(8日時点で2万1223円)近辺では、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値は重そう。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(前週末8日終値は110円98-99銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の後半(同124円40-44銭)と円安方向にある。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>、ホンダ<7267.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比135円高の2万905円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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