<相場の読み筋>4月9日

2019/4/9 7:28

 8日の米国株式は、NYダウが前週末比83.97ドル安の2万6341.02ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同15.192ポイント高の7953.884ポイントと続伸して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が7億4426万株、ナスダック市場が20億7375万株だった。米航空機大手ボーイングが5日、相次いで墜落事故を起こした「737MAX」の生産を一時的に2割削減すると発表。生産削減による同社業績への悪影響を警戒して、同社株が大幅安となったことから、NYダウは一時180ドル近い下げを演じる場面もみられた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやアマゾン・ドット・コム、シスコ・システムズなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 9日の東京株式は、上値が重い展開か。8日の日経平均株価は、好地合いや海外株高を背景に買いが先行したものの、戻り待ちの売りに押される展開だった。手掛かり材料に乏しい状況が続くなか、主力株には見送りムードが広がる可能性もありそう。東証1部の売買代金が2日連続で2兆円割れとなり、やや盛り上がりに欠けるなか、消去法的に値動きの軽い中小型株に関心が向かいそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(8日終値は111円44-46銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同125円13-17銭)と円安に振れている。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比20円高の2万1790円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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