<相場の読み筋>5月16日

2019/5/16 7:45

 15日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比115.97ドル高の2万5648.02ドル、ナスダック総合指数が同87.653ポイント高の7822.147ポイントで取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が7億2366万株、ナスダック市場が19億6767万株だった。4月の米小売売上高が前月比0.2%減と、市場予想平均の同0.2%増を下回ったことや、中国が15日に発表した経済指標もさえなかったことから、売りが先行。NYダウは一時、190ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後、米政府が輸入自動車への追加関税に関して、発動の判断を最大6カ月先送りすると報じられ、貿易摩擦への過度な警戒感が後退し、上昇に転じた。NYダウ採用銘柄では、ビザやマイクロソフト、ファイザーなどが値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、しっかりした展開か。きのう15日の日経平均株価は、一時2万1000円割れとなる場面がみられたが、切り返す動きをみせ8日ぶりに反発した。直近2日間は、売り先行後に下げ渋る動きをみせていることから、堅調な動きが期待される。ただ、同指数は5日線(15日時点で2万1238円)に接近し、同線に近い水準では戻り待ちの売りに、上値を抑えられる可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の半ば(15日終値は109円50-52銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の後半(同122円78-82銭)と小動き。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、ホンダ<7267.T>、任天堂<7974.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所終値比変わらずの2万1160円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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