<相場の読み筋>8月1日

2019/8/1 7:33

 7月31日の米国株式は、NYダウが前日比333.75ドル安の2万6864.27ドルと続落、ナスダック総合指数が同98.195ポイント安の8175.419ポイントと3日続落して取引を終了した。NYダウは、終値ベースで10日以来、15日ぶりに2万7000ドルを割り込んだ。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億5334万株、ナスダック市場が27億1859万株。注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き下げ年2.0-2.25%にすることを決定した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で「先行き景気の不確実性に対応した予防的な行動」とした。また、「長期的な利下げの始まりではない」と発言したことを受け、継続的な利下げによる株式市場への資金流入期待が後退し、NYダウは一時480ドル近い下げを演じる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、マイクロソフトやベライゾン・コミュニケーションズ、ユナイテッドヘルスなどが値下がり率の上位に入っている。

 8月1日の東京株式は続落後、落ち着きどころを探る展開か。現地7月31日の米国株式が下落したことを受け、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所終値比180円安の2万1370円だった。朝方は、同清算値にサヤ寄せする動きが先行しそうだ。4-6月期決算の発表が続くなか、個別企業の決算内容に関心が向かうとみられ、個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(7月31日終値は108円55-56銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同121円05-09銭)と円高に振れている。7月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、TDK<6762.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同31日の東京終値に比べ高かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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